トップページ >> 社長のコラム >> 診断士の視点 >> ITは「道具」から「戦略そのもの」になります
2006年8月25日(金)
ITは「道具」から「戦略そのもの」になります
「IT」という言葉が世に騒がれるようになってから何年経つでしょうか。
インターネットやパソコンが広まったのは、「ウインドウズ95」が誕生した頃ですよね。
ワープロや大型のオフィスコンピュータを導入していた頃から比べるとわずか10年少々で、もの凄い進歩を遂げています。
大型から小型化へ、軽くて高性能かつ高機能なものをメーカーが目指し、持ち運びができるコンパクトサイズのもへと進化したのです。
IT化のブームに押され、業務効率化を図るために企業は、多くのIT投資を行ってきました。
インターネットがコミュニケーションを増幅し、情報が共有できる便利な社会になりました。
しかし、情報は共有されても経営戦略として活用されているでしょうか?
販売データを分析して、誰が、いつ、いくらで何回買ってくれているのか、そしてそれらの情報から次なる戦略を考えているでしょうか?
セブンイレブンは早くからPOSシステムを導入し、販売データをマーケティングや商品開発に活かしています。
そのためには、顧客管理や情報管理、データ分析が必要になってきます。
インターネットを使えば、自社のホームページのどのサイトをいつ、どこから見に来たかというアクセス解析ができ、マーケティングとしても使えます。
最近では、ブログの持つコメントやトラックバック機能により商品やサービスへの反応がストレートに吸収できたり、口コミ的に急速に広まる可能性もあります。
まだまだ、情報活用という点では色々なことができますが、有効に活用していない企業が多いのではないですか。
今、2010年を一つのターゲットとした新たなIT基盤再構築に向けた投資や導入を行っている企業が増えています。
2010年は、政府(総務省)が推進している「ユビキタス社会の実現」で、いつでも、どこでも、誰でも、何でもネットワークに繋がる社会を打ち出しています。
ITを活用する企業間では、次のようなことが行われます。
電子タグ技術の普及により、商品や部品に電子タグが付けられることによって、生産管理プロセスの中で、すべての工程を厳密に把握することができ、品質改善や安全管理、適正在庫を実現することにより、大幅な生産性の向上につながります。
さらに、各商品の個体職別を通じて、顧客情報の分析や顧客管理が格段に向上します。
また、産業間の垣根を超えたコラボレーションが実現することにより、企業のみならず、自治体や医療機関、コミュニティがネットワークに繋がることで、関連する産業全体が活性化し、新たな価値を創造します。
例えば、旅行に関する情報が欲しいとき、旅行に関連する産業(旅行代理店から航空会社、レンタカー、ホテル、レストラン、レジャー、お土産店、旅先での病院など)の情報が一ヶ所で全てわかってしまうため、個々に情報収集する手間がなくなります。
ネットワークに参加することで、大きなビジネスチャンスが生まれます。オフィス内では、柔軟な勤務形態により、オフィススペースの共有や効率的な利用が可能となります。
書類に電子タグを付与することで、効率的な書類管理やセキュリティ管理を行うことができます。
このように業務=組織=情報システムが密接に繋がるため、情報システムそのものが経営戦略となり、経営を左右することになります。
話をまとめると、今後は、「IT」そのものが「道具」から「経営戦略」となるでしょう。
これから何をするべきか。まず「情報共有」ができる仕組みを作ること。次に「情報活用」をすることです。
そのためには、大きく2つのことを視点にIT活用を考えて下さい。
1つ目は、企業を取り巻く環境や顧客ニーズの変化をいち早く捉えることで、自社の商品やサービスをインターネットを使ったビジネスとして創造することです。
2つ目は、コラボレーションの実現です。企業間のみならず、大学や自治体との連携により、新たな価値を創造することです。





